いい本 その4
「空飛ぶ教室」
あとがきを読むと、彼が同時に、非常に冷静で厳しい目を持った、むしろ攻撃的で辛辣なところさえあるおとなであることがよくわかります。
「わたしはちょうどクルフェルステンダム通りのコーヒー店の前にこしかけています。
秋になりました。
風が吹くと、黄いろい葉と、とび色の葉が、アスファルトの上に落ちます。
ゴットフリートという美しいチョウチョウはどこへ飛んでいったでしょう2五週間のあいだ毎日のように午後わたしをたずねてくれたチョウは?チョウは年よりにはなりません。
ゴットプリートは死んだでしょう。
親切な、人なつこいチョウでしたが。
彼のなきがらがやすらかであるように!きれいな、あめ色の小牛は何をしているでしょう?
夕がたいつもひろい草はらにわたしを迎えにきてくれ、湖のほとりのホテルの前まで道つれになってくれた小牛は?もう雄牛になったでしょうか。
それとも小牛のカツレツにされてしまったでしょうか。」
こんなことを子どもたちに読ませてもいいのだろうかと、ふと私は心配になる。