ヤマグワ酒を作る
〔生態〕ヤマグワは、クワ科の落葉高木で、全国に分布し、各地の山野でふつうに見られます。
直立する幹からよく枝を分け10mほどの高さになります。
雌雄異株で、4~5月ころ、葉のつけ根に淡白黄色の微細な4"些汁を下向きの穂状につけ、花後、長さ6~15㎜程度の楕円形の集合果を結び、6~7月に黒紫色に熟します。
この熟果は甘く、生食できるほかジャムにも利用します。
養蚕用として栽培されているクワは、中国原産のカラヤマグワを主とした交配・改良種で、一般にはこれらも含めて「クワ」と呼ばれ、いずれも同様に利用できます。
クワは中国の本草書掻農本草経』にも登場する歴史の古い薬不で、漢方では、根の皮を乾燥させたものを桑白皮、葉を乾燥させたものを桑葉、熟した果実を桑椹と呼び、桑白皮は消炎、利尿、去疾、血圧降下に、桑葉は解熱、セキ止め、糖尿などに、桑椹は強肝、強壮、鎮痛などの薬とします。
また、高血圧や中風予防に乾燥葉の煎汁を飲用するなどの民間療法も広く行われています。
(利用部位と採取期)6~7月に熟果を摘んで用います。
〔作り方〕水洗いして水けをきり、酒容量の5割を入れ、氷砂糖㎜9を加えて漬け、中の実は2週間で取り出す。
3~4か月で紫紅色に熟成する。
なお、完熟果だけよりも、半熟果を3分のーほど混ぜたほうが味はよいです。
〔効能〕疲労回復、強壮、利尿、食欲増進、鎮痛、セキ止め、安眠、美容によいです。