イカリソウ酒をつくる
〔生態〕イカリソウは、メギ科の多年草で、北海道、本州、四国に分布し、平地から山地までの林内に自生するほか、薬用や観賞用に栽培される。
15~40㎝の草丈になり、4~5月ころ、船の錨に似た形の淡紫色または白色の花を総状花序に下向きにつける。
近縁の仲間として、九州に分布するバイカイカリソウやヒゴイカリソウ、また、北海道と本州日本海側の山地に分布するキバナイカリソウ、北陸地方~山陰地方の山地に多く見られるトキワイカリソウなど数種があり、これらも本種と同様に利用できる。
中国では、古くから強精・強壮の妙薬として重用されているが、茎葉に含まれるフラボノール配糖体のエピメジンやイカリインには、精液の分泌を促進したり、血圧降下や抗ウイルスなどのはたらきがあることが明らかにされている。
〔利用部位と採取期〕6~8月ころの花期直後の地上部全草を採取するが、市販の乾燥品でもよい。
〔作り方〕水洗いして水けをきり、半干ししてから適当な大きさに刻む。
酒容量に対して6割を入れ、氷砂糖㎜9を加えて漬け込む。
3~4か月で褐黄色に熟成するが、茎葉はそのまま漬け置く。
〔効能〕強精、強壮、陰疹、無気力症、疲労回復などのほか、美容にもよい。